電子入札って何?
市や県の公共工事などの受注で最近よく耳にする「電子入札制度」・・・それ何?・・・という素朴な疑問にお答えする解説のページ
■入札制度
実際に参加されている方には今さら説明するまでもないことなのですが、「入札制度」とは、主に公共工事などの発注・受注の際に公正を期すために設けられた制度。工事や事業の内容を明らかにして、その請負金額を各業者に提出させ、一番安い(低い)金額で提出した業者さんに工事を依頼する、という制度。この制度がきちんと運用されれば、税金を使った公共工事で、余計なムダ使いをするのを防げるし、特定の業者ばかりがいつも受注する、という癒着構造もある程度防げる、という効果が期待できます。
この「入札制度」を、インターネット上で行うのが電子入札制度です。
電子入札制度の詳細な取り決めや規定については各自治体や実施する団体によって異なりますので、個別の規定については該当するホームページをご覧ください。静岡県・沼津市の電子入札制度の場合はこちらに具体的な解説が載っています→http://www.cals-shizuoka.jp/ec/index.htm
■基本は「業者名と入札金額を入れて送信する」だけ
「電子」でなくても「入札制度」のポイントは、入札を行っている工事や案件について、「どの業者が」「いくらで」入札したか、ということを正確に把握するところにあります。
だから、電子入札制度の場合も、操作の基本は単純で、「業者名」と「入札金額」を入力して送信するだけ。
■不正を防止する措置が講じられています・・・電子署名
電子入札の際に、単純に「業者名」「入札金額」を入力して送信するだけなら、誰でも簡単にできてしまいます。悪用すれば、勝手に他人の会社名で、適当な金額を入力して入札ができてしまうので、不正の元になりかねません。
そこで、講じられている不正防止の対策が「電子署名」。送信するデータに自分(あるいは自社)の「電子署名」をつけることで、不正な入札データではない、ということを証明しよう、というものです。
■電子署名・・・?
電子署名とは、パソコンやインターネット上でデータをやり取りする際に、データに添付する「電子版のハンコ」みたいなもの。これを添付しておくことで、「このデータは、署名をした本人(あるいは会社)が作成したデータに間違いありません」ということが証明できます。
電子署名についての説明は「電子署名って何?」のページをご覧ください。
■電子入札に必要なもの
実施する自治体や団体によって若干異なりますが、ほぼ共通して必要なもの・必要な条件は以下のとおりです。
- パソコン・インターネット環境
- 「電子」入札なので、当然必要です。最近は、WindowsXP以上のパソコンが必要、としている実施団体もあるようですので、入札に参加される場合にはご注意を
- ICカード
- 電子署名データを保存してあるカードで、銀行のキャッシュカードのような大きさ・形のカードです。このICカードは市販されているものではなく、「認証局」という「電子署名を発行・管理」している団体へ申し込んで取得します。「認証局」はいくつかあり、電子入札を実施している自治体・団体ごとに、「ウチの電子入札に参加するには、○○認証局のICカードを使ってください」という指定がありますので、これを確認して取得しましょう。
- ICカードリーダー
- ICカードを差し込んで電子署名データなどを読み取る機械。この機械は市販されています(が、一般のパソコンショップで販売されていることはあんまりなくて、通販で購入したり、あるいは「認証局」にICカードを申し込んだ際に一緒にカードリーダーも申し込む、という事が多いようです)
ICカードリーダーは、デジカメのメディアを読み込む「カードリーダー」とは異なるものです。また、パソコン本体に内蔵されているということもめったにありませんので、間違わないようにご注意ください。(購入したら、パソコンに接続して使用できるように接続設定をしておく必要があります)
- 利用開始届け
- ほとんどすべての電子入札の場合、誰でも入札できるわけではなくて、事前に電子入札をするための届出が必要になります。この手続きは各実施団体によって異なりますので、入札する自治体・団体によく確認しておきましょう。ちなみに、一般的に開始届けが受理されるまでには数週間かかることが多いようなので、入札の直前になってあわてることがないように注意しましょう。
■なんで電子入札なの?
なんだか面倒だなあ・・・と思われる方も多いかもしれませんね、確かに、開始するまでの準備は面倒です。けれども、電子入札のメリットは、ここから先。一般に地方自治体の入札などでは、実際に入札日に市役所や実施団体へ出向き、入札会場で手続きをしなければなりません。その日に大切な仕事や予定が入っていたら、入札に参加すらできない、なんて事もありえます。
これに対して電子入札は、入札の受付期間中なら、会社や自宅にいながらにして入札手続ができますから、仕事を終えた後などに手続きできます。
また、同業者が一堂に会して・・・という事がなくなるため、同業者同士での談合などがしにくくなる、などの効果も期待されています。